新潟大学キャンパス散策

ヒポクラテスの木

ヒポクラテスの木
ヒポクラテスの木は,新潟大学事務局の建物の前にある。石碑の字が目につくが,どれがヒポクラテスの木か,わからない。
この木は,新潟大学附属病院(旭町キャンパス)の敷地に生育する木から分枝されたものである。かつての学長が,退官記念としてここに移植した(1998年1月31日)。
古代ギリシャの医者ヒポクラテス(前460-前377)が,町の中心にあった巨樹の下で医学を講じたという伝承がある。それによってこの木は医学関係者から「ヒポクラテスの木」「医学の木」などと呼ばれて尊重されている。
ヒポクラテスの木近影ヒポクラテスの木の記念碑
植樹して十年が経過するが,ずいぶん生育が遅い。土壌や気候が合わないのか,手入れが悪いのか。
また,幹がバッサリと切られているのは,いたずらなのか,それとも生育を促すための処理なのか,よくわからない。

この木は,実はプラタナス(Platanus orientalis)であるが,街路樹に使われるプラタナスとは少し違う。
街路樹のプラタナスは,ヒポクラテスの木とアメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)の雑種で,それはモミジバスズカケ(Platanus acerifolia)という。

2008.9.2, 2008.10.4


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