
旧岩船郡山北町碁石集落の蒲原神社は,「延喜式」(神名帳)所載の磐船郡「蒲原(カマハラ,カンハラ)神社」の論社のひとつである。羽越線の勝木(がつぎ)駅の北に鎮座する。仁和二年(886)の創建と伝える。
祭神は天照皇大神,月夜見尊,正哉吾勝尊(天之忍穂耳命),瓊瓊杵尊,誉田別尊,建御名方神,大山祇神,素盞嗚尊,大己貴命,少彦名神,大物主命,稲倉魂神,伊弉諾尊。


社地一帯は竹林を形成している。
鳥居の額には「延喜式内社・蒲原神社」とある。

(筥堅山と鉾立岩)
ここから南南西約500メートル,筥堅山(はこかたやま)の山頂に鎮座する筥堅八幡宮は,当社と同じく式内「蒲原神社」の論社である。
筥堅八幡宮の先の海岸には奇岩・鉾立岩が屹立する。しかも二つの神社と奇岩は,一直線に,そして等間隔に並んでいる。
二社の本殿がいずれも鉾立岩の方向を向いていること(蒲原神社 −−→ 筥堅八幡宮 −−→ 鉾立岩)などを考えあわせると,古代の何らかの信仰と関連があるのかもしれない。
この蒲原神社は筥堅八幡宮・鉾立岩の遥拝所として機能していたのかもしれない。
以上の説とは別に,ここからはるか南40キロメートルの,関川村土沢に鎮座する白山神社を式内「蒲原神社」とする説もある。
(新潟県村上市碁石蒲堤803,JR勝木駅より徒歩15分)
2003.8.10