諸国神社めぐり

日吉八幡神社(秋田市八橋本町〈やばせほんちょう〉)

日吉八幡神社参道入り口
日吉八幡神社(ひえはちまんじんじゃ)は,JR秋田駅の西約3.5キロメートル,八橋運動公園の北に鎮座する。
近江の日枝山王と京都の石清水八幡宮を勧請したが,その時期は不明。久保田城下の総鎮守である。
初め外旭川の笹岡の地に鎮座したが,その後,上新城五十丁,飯島と転々とした。
元和元年(1615)に藩主の佐竹義宣が八橋の狐森の地に遷したが,雄物川の氾濫によって社地が流れたため,寛文二年(1662)に現在地に遷した。
明治になって県社に列せられた。
祭神は,大山咋神,大物主神,八幡大神である。
日吉八幡神社社殿
社殿は,明和年間(1764-71)大火に類焼し,安永七年(1778)に拝殿を,寛政九年(1797)に本殿を,それぞれ再建した。
妻入りで建つ拝殿は,朱塗りの入母屋造りで堂々とした構えである。
背後の本殿も入母屋造りで,平入りである。
日吉八幡神社拝殿屋根日吉八幡神社拝殿の八幡大神額日吉八幡神社拝殿の日吉神社額
日吉八幡神社拝殿の向拝の彫刻
拝殿は,江戸期の凝った彫刻で埋め尽くされている。→拝殿の細部

日吉八幡神社本殿日吉八幡神社本殿出組日吉八幡神社本殿猿装飾
拝殿背後の本殿は入母屋造りで,平入りである。

(秋田県秋田市八橋本町)
2012.8.28


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