諸国神社めぐり

太平山三吉神社里宮(秋田市広面赤沼〈ひろおもてあかぬま〉)

太平山三吉神社里宮参道
太平山三吉神社(たいへいざんみよしじんじゃ)の里宮は,JR秋田駅の北東2キロメートルに鎮座する。
当社は,秋田市の霊峰・太平山(1171m)の山頂に祀られている太平山三吉神社の里宮である。
天武天皇の白鳳二年(673)に呪術者として名高い役小角(えんのおづぬ)が創建したという伝承を持つ。
延暦二十年(801)には坂上田村麻呂が戦勝を祈願して堂宇を建立したとされる。
修験の霊場としての「太平山信仰」と,土着の「三吉信仰」が融合している。
秋田藩主佐竹公の崇敬も篤く,勝利成功や事業繁栄の霊験によって広く信仰を集め,「みよしさん」「さんきちさん」の愛称で親しまれている。
大己貴大神,少彦名大神,三吉霊神(みよしのおおかみ)を祭神とする。
三吉霊神は秋田固有の守護神で,力の神・勝負の神・勝利成功・事業繁栄の神である。
秋田藩の第八代藩主佐竹義敦がこの地の風光を愛して「雪見御殿」を建て,明治元年戊辰役の際の霊験によって秋田藩主よりこの地を寄進され,里宮となった。
明治十二年(1879)に県社に列せられた。
太平山三吉神社里宮社殿太平山三吉神社里宮社殿太平山三吉神社里宮社殿
豪華な社殿は昭和五十二年(1977)に竣功した。

太平山三吉神社里宮境内の宮比神社
境内に宮比神社(みやびじんじゃ)は宮比大神と坂上田村麻呂を祀っている。
また,別雷大神を祀る神楽殿がある。

太平山三吉神社里宮狛犬(吽像)太平山三吉神社里宮狛犬(阿像)
正参道入り口の石狛犬。

太平山三吉神社里宮から本宮の方向を望む
境内から本宮の鎮座する太平山が望める。

(秋田県秋田市広面赤沼3-2)
2012.8.28

太平山三吉神社(公式サイト)


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