諸国神社めぐり

高照神社(弘前市高岡〈たかおか〉)

高照神社社頭
高照神社(たかてるじんじゃ)は,岩木山の南東麓,岩木山神社の東400メートルに鎮座する。
当社は,津軽信政公(1646-1710,弘前藩の四代藩主)を祀るために創建された神社である。
この地にはもともと春日四神(天児屋根命,武甕槌神,伊波比主神,比賣大神)を祀る祠があり,これを尊崇した信政公は,この地に自らを葬ることを遺言し,宝永七年(1710)に没した。
五代藩主の信寿はそれに従い,正徳元年(1711)に廟所を建立し,翌年に本殿などを建てて信政公を祀った。
その後も藩主によって拝殿,随神門などが整備された。
これらの建造物群は,信政公が信奉した吉川神道(旧来の吉田神道に儒教思想を取り入れて江戸期に成立した)の教義にもとづくもので,他に例を見ない貴重な文化財である。
明治になって,春日四神と藩祖の津軽爲信公が合祀された。
高照神社拝殿
高照神社拝殿向拝柱高照神社拝殿社号額
高照神社本殿
拝殿の背後に,中門付きの垣で囲まれた本殿がある。かなり大きい。

高照神社廟所
本殿の背後から,さらに一直線の参道が200メートルほど続き,信政公の墓のある廟所に至る。

(青森県弘前市高岡字神馬野)
2017.6.25


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