神明宮は,津軽鉄道の終着駅,津軽中里駅の北400メートルに鎮座する。
駅から,町役場や銀行が並ぶ幹線道路を300メートルほど北東に進むと,右手に社号標と白木の鳥居が見える。
そこからゆるい上り坂の参道が一直線に伸びている。
創建年代不詳である。
もとは現社地の北方(甲子塚と称す)に鎮座したが,弘化四年(1847)に現在地に移転したという。祭神は天照皇大神である。
寛文三年(1663)再建の記録がある。弘前藩の絵師であった百川学庵が奉納した絵馬が残る。
(以上は中泊町博物館提供の「中泊町史跡・文化財マップ」の記事を参考にした。)
朱塗りの二の鳥居をくぐると,さらに鳥居があり,石畳の参道が始まる。
小高い岡(亀山?)の上の平坦地に社殿が建っている。
拝殿は入母屋造,向拝付き。屋根には千木が置かれている。
扁額には木の実(?)が「奉納 神明宮」と並んでいる。
台座の刻銘は「明治六年」のようである。
(青森県北津軽郡中泊町大字中里字亀山)
2017.6.26