諸国神社めぐり

弘前八幡宮(弘前市八幡町〈はちまんちょう〉)

弘前八幡宮鳥居
弘前八幡宮(ひろさきはちまんぐう)は,JR(奥羽本線)弘前駅の北2キロメートル,弘前城の北東に鎮座する。
坂上田村麻呂が蝦夷征伐の際,大浦郷(現在地の西方5キロメートルの弘前市八幡付近)に豊前の宇佐八幡宮を遥拝するために建てた小祠が起源と伝える。
当社は,慶長八年(1603)に始まる二代藩主(津軽信牧公)による弘前城の築城に合わせて,鬼門の守護として大浦郷から現在地に遷座することとなり,慶長十七年(1612)に竣工した。弘前総鎮守として歴代藩主が崇敬した。
祭神は,譽田別尊,息長足姫尊,比賣大神で,ほかに五柱が配祀されている。
明治六年(1873)に郷社に,同十三年(1880)に県社に昇格した。
弘前八幡宮二の鳥居
参道を北に200メートルほど進むと二の鳥居がある。遷座四百年祭(2012円)で解体新設された。
弘前八幡宮拝殿
弘前八幡宮唐門弘前八幡宮唐門(細部)
拝殿の裏に建つ唐門と本殿は,建築当時の様式を残す貴重な文化財である。
唐門は,入母屋造,柿葺,四脚門,軒唐破風。
弘前八幡宮本殿
本殿は,三間社流造,銅板葺で,蟇股などに桃山期の様式を伝えている。

(青森県弘前市八幡町1-1-1)
2017.6.27


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