諸国神社めぐり

河原淵神社(伊勢市船江〈ふなえ〉)

伊勢市船江の河原淵神社社頭
河原淵神社(かわらぶちじんじゃ)は,JR伊勢市駅の北800メートルに鎮座する。
船江の産土神である船江上社(ふなえかみのやしろ)に隣接している。
当社は,豊受大神宮(外宮)の摂社十六社の一社である。
『延喜式』(神名帳)に「川原淵神社」(度會郡五十八座の一)として記載されている古社であるが,中世以降は衰微し,寛文三年(1663),船江町檜尻にある「檜尻社」という小祠の境内に再興された。しかし檜尻を旧社地とすることには異論も多く,明治十一年(1878),現在地に移転した。
澤姫命(さわひめのみこと)を祭神とする。
なお,『延喜式』には「川原淵神社」とは別に「川原大社」があり,檜尻社がそれであるとする説もある。
後に檜尻社は,当社に隣接する船江上社に合祀された。
伊勢市船江の河原淵神社社殿

河原淵神社前の朧ヶ池
社地の南に朧ヶ池(おぼろがいけ)という雅名を持つ池がある。宮川と勢田川を結ぶ水流の痕跡である。

(三重県伊勢市船江1丁目)
2015.9.29


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