白山妙理堂は,JR平泉駅の北250メートルにある。
本尊は十一面観世音菩薩で,白山妙理権現も合わせ祀る。
明治以前は「白山社山王社」で,藤原氏時代の鎮守のひとつと推定されている。
1570年頃焼失し,延宝六年(1678)に二社を合祀して再建された。
現在の堂宇は宝暦十三年(1763)頃の建立である。
現在の堂は,西,北,東を土塁に囲まれ,北の土塁の外に堀の跡が残っている。
参道の南方は池の跡で,周囲から石積みの護岸や橋脚の跡,また和鏡などが発見された。
境内には金華山,山神社,金剛山などの石碑や由緒不明の石祠が集められている。
(岩手県西磐井郡平泉町平泉鈴沢16)
2016.11.29