諸国神社めぐり

熊野神社(京都市左京区聖護院山王町〈しょうごいんさんのうちょう〉)

左京区の熊野神社社頭
熊野神社は,平安神宮の北西,東山丸太町交差点の北西角に鎮座する。
弘仁二年(811)に日圓上人が紀州熊野大社を勧請したと伝える古社である。
祭神は伊弉冉尊,伊弉諾尊,天照大神,速玉男尊,事解男尊の五柱である。
たびたび熊野に参詣した後白河法皇(1127-1192)は,当社も篤く崇敬した。
応仁の乱で荒廃したが,寛文六年(1666),聖護院宮道寛法親王(後水尾天皇の皇子)によって再興され,天保六年(1835)に大改修がおこなわれた。
左京区の熊野神社社殿
左京区の熊野神社拝殿屋根左京区の熊野神社拝殿向拝彫刻
拝殿の唐破風屋根と虹梁の彫刻。
左京区の熊野神社本殿屋根左京区の熊野神社拝殿内部
本殿は天保六年の改修時に賀茂御祖神社(下鴨神社)の旧本殿を移築したものである。

左京区の熊野神社境内の春日大神須賀大神神倉神左京区の熊野神社境内の春日大神須賀大神神倉神
春日大神,須賀大神,神倉神を祀る境内社。
左京区の熊野神社境内の金刀比羅大神稲荷大神
金刀比羅大神と稲荷大神を祀る境内社。

(京都府京都市左京区聖護院山王町)
2017.12.11


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