諸国神社めぐり

伊多太神社崇道神社境内)

伊多太神社
伊多太神社(いたたじんじゃ)は,崇道神社の境内に鎮座する。
崇道神社の参道入口に社号を刻した石碑が建っている。
由緒や祭神は不詳であるが,この地の地主神で水神・農業神ともいう(社殿に掲げられた由緒)。
『延喜式』(神名帳)の「伊多太神社」(愛宕郡二十一座の一)に比定される古社であるが,左京区大原野村町の江文神社(えぶみじんじゃ)を式内「伊多太神社」とする説もある。

伊多太神社
崇道神社の参道が終わるあたりの左手に社殿がある。
伊多太神社は,もとは当社の西方430メートルに鎮座し,この場所は遥拝所であった。
応仁の乱で焼失し,明治十六年(1883)に再興されたが,明治四十一年(1908),現在地に遷された。
今,旧地には「伊夛太大社旧趾」と刻された石碑がある。造成工事の途中に凶事が続いたため工事を中止して石碑を建てたという。
伊多太神社末社
社殿の隣に末社が集められている。
鎌倉神,三穂津神,日吉神,三輪神,足ノ神,教ノ神である。

(京都府左京区上高野西明寺山)
2017.12.12


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