諸国神社めぐり

八劔神社(諏訪市小和田〈こわた〉)

諏訪市小和田の八劔神社社頭
八劔神社(やつるぎじんじゃ)は,JR(中央本線)上諏訪駅の南南東700メートルに鎮座する。諏訪湖畔までは1.2キロメートルほどである。
元は西方700メートルの高島公園の場所に鎮座したが,天正十八年(1590)の高島城築城にあたって現在地に遷座した。
高島藩は,初代の諏訪頼水以降,当社を城の鎮護神社として篤く崇敬した。
主祭神は八千矛神で,日本武尊と誉田別尊を合祀している。
当社は,諏訪大社上社の摂社で,「御渡り拝観」という特殊神事を伝承し,天和三年(1683)以来の御渡りを記録した「御渡帳」が伝えられている。
明治以降はここ小和田地区の産土神として信仰されている。

諏訪市小和田の八劔神社社殿諏訪市小和田の八劔神社拝殿扁額
拝殿は嘉永元年(1848)の造営で,彫刻は立川流の立川専四郎冨種が手がけた。
諏訪市小和田の八劔神社本殿
本殿が二棟並んでいるが,ひとつは権殿で,かつては式年遷宮がおこなわれていたようである。

諏訪市小和田の八劔神社境内社
多くの境内社が並んでいる。
北野社,大国主命社,事代主命社,厳島社などである。

諏訪湖暮色

(長野県諏訪市小和田13-18)
2009.8.26, 2009.8.27


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