諸国神社めぐり

伊豆毛神社(長野市豊野町豊野〈とよのまちとよの〉)

伊豆毛神社社頭
伊豆毛神社(いづもじんじゃ)は,しなの鉄道(北しなの線)豊野駅の北東600メートル,下伊豆毛地区に西向きに鎮座する。
創立年代不詳の古社で,『延喜式』(神名帳)に信濃国水内郡九座の一として記載されている。
初め,現在地の北北西600メートルの八雲台(上伊豆毛)に鎮座したが,大永三年(1523)に現在地に移転した。
古くは「出雲大明神」とも称したが,天明六年(1786)に現社号に改めた。
明治六年(1873),郷社となり,同十二年(1879)に旧豊野村ほか六ヶ村の総社となった。大正十三年(1924)に県社に昇格した。
現在の祭神は,素盞嗚命と大己貴命であるが,素盞嗚尊一柱とする資料や,出雲建子命,また伊勢津彦命とする文献もある。
伊豆毛神社社殿
伊豆毛神社本殿伊豆毛神社社殿
流造の本殿と入母屋造の拝殿。

伊豆毛神社境内天満宮伊豆毛神社境内天満宮
境内の天満宮は昭和十年(1935)に祀られた。
伊豆毛神社境内石塔
白山社と思われる石塔も祀られている。

(長野県野市豊野町豊野845)
2017.9.3


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