諸国神社めぐり

五百立神社(奈良市雑司町〈ぞうしちょう〉)

五百立神社
五百立神社(いおたちじんじゃ)は,東大寺の境内,鏡池の西に鎮座する。「五百餘所社」とも称す。
『延喜式』(神名帳)所載の「五百立神社」(添上郡三十七座の一)に比定される古社であるが創立時期は不明。
明治の神仏分離政策により,手向山八幡宮の附属社となり,大正四年(1915)に村社となった。
現在の祭神は天冨命。
もとの鎮座地は西に約50メートルの場所(右の石畳の奥)であったが,昭和七年(1932)頃,その場所に鉄道殉職者を供養する石塔が建立され,社殿が現在地に移転した。
大仏殿の完成後に500人の工匠が五百羅漢となって天空に飛び去ったとする説話が当社と関連付けられ,古くから建築関係者の崇敬を集めたという。
五百立神社

五百立神社周辺

(奈良県奈良市奈良市雑司町406)
2017.8.25


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