諸国神社めぐり

安居神社(大阪市天王寺区逢阪〈おうさか〉)

安居神社
安居神社(やすいじんじゃ,安井神社とも)は,JR天王寺駅の北800メートルに鎮座する。
創立の時期は不明だが,四天王寺創建(593年)のころともされる古社である。
祭神は少彦名神と菅原道真公である。
昌泰四年(901),菅原道真公が太宰府に左遷されることになり,道明寺(藤井寺市)に住む叔母を訪ねたが,その途中で当社に立ち寄り休息したと伝える。
その後,道真公の慰霊のため,天慶五年(942),当社に道真公の霊を合わせ祀ることにしたという。
そのため「安居天神(天満宮)」とも称される。
安居神社本殿
拝殿の背後に流れ造りの本殿がある。

安居神社狛犬(吽形)安居神社狛犬(阿形)
拝殿前の狛犬。宝暦十二年(1762)奉納というなかなか古いものである。
安居神社の牛
天満宮につきものの牛の像もある。
また境内には,玉姫稲荷神社(宇迦之御魂神)と金山彦神社(金山彦大神,金山姫大神,淡島大神)の二つの摂社がある。

なお,当社は真田幸村戦死(慶長二十年〈1615〉)の地としても有名で,それを記念する碑が立っている。

(大阪府大阪市天王寺区逢阪1丁目)
2007.11.20


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