諸国神社めぐり

呉服神社(池田市室町〈むろまち〉)

池田市の呉服神社鳥居
呉服神社(くれはじんじゃ)は,阪急電鉄(宝塚線)池田駅の北西300メートルに鎮座する。
駅の脇の大鳥居をくぐって少し進むと境内が見える。
当社は,1キロメートルほど山手に鎮座する伊居太神社と対をなすとされ,応神・仁徳朝の機織・裁縫技術の伝来に関連づけられた伝承を持つ。
渡来した四媛のうちの呉服媛(呉織媛:くれはとりひめ)にかかわるのが当社である。
呉服媛は仁徳天皇七十六年に死去して姫室に葬られ,その翌年,御霊を祀るために当社が創建されたと伝える。
今,仁徳天皇を配祀している。
なお,当社の東方1.2キロメートルの五月丘古墳の南にも呉服神社が鎮座する。
呉服神社境内入り口
社号標を見て,幼稚園の横を通って社殿に至る。
呉服神社拝殿呉服神社拝殿
呉服神社本殿呉服神社本殿
拝殿は新しいが,その背後の本殿は重厚である。

姫室
明治以前,池田駅の近くに姫室と梅室のふたつの古墳があったが,阪急電鉄の工事で取り壊され,姫室(呉服媛の墳墓と伝える)の出土品が当社境内に移されたという。

境内には本社のほか,天満宮伊勢神宮稲荷社六神社祓戸社恵美寿神社が鎮座する。

(大阪府池田市室町)
2008.2.18, 2019.3.9
呉服神社(公式サイト)


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