猪名津彦神社(いなつひこじんじゃ)は,池田駅(阪急電鉄宝塚線)の南東700メートルに鎮座する。
当社は,穴織媛,呉織媛らを中国から連れて帰った阿知使主(あちのおみ)と都加使主(つかのおみ)の父子二柱を祭るとされる。
社殿の場所には円墳があったという。かつては石室があったが,盗掘されたため,池田市綾羽の伊居太神社境内に,あらたに猪名津彦神社の社殿を建て,そこに石室の破片や人骨を遷して祭ったという。
したがって当社は伊居太神社境内に遷されたのであるが,その後あらためて旧社地に社殿が再建されたことになる。
本殿は神明造である。
(大阪府池田市宇保町)
2008.2.18