諸国神社めぐり

柴島神社(大阪市東淀川区柴島〈くにじま〉)

柴島神社
柴島神社(くにじまじんじゃ)は,阪急電鉄(千里線)柴島駅の北東300メートルに鎮座する。社地は淀川の右岸の堤防に近い。
貞永元年(1232),一帯が大洪水に襲われたが,仲哀天皇を祀る神社の森が周囲より高く,そこに村人が避難した。そこに小祠が漂着した。後に村人がその祠を産土神として祀るようになったのが当社の起源である。
現在の祭神は,八幡大神(応神天皇,神功皇后)と春日大神(天児屋根命,建御雷命,経津主命,比売神),天照皇大神で,相殿で天満天神を祭る。
かつて当社は,淀川にさらに近い場所に鎮座していたが,淀川の改修工事にともなって明治三十四年(1900)に現在地に遷った。同時に仲哀天皇社も遷され,当社の境内社となった(以上,境内の由緒による)。
柴島神社境内社
遷座前の明治三十二年に撮影されたという貴重な写真が案内板に貼られていた。

柴島神社社殿柴島神社社殿側面
社殿を横から見る。奥に本殿部分が見える。

柴島神社境内社
境内に住吉神社(左)と仲哀天皇社(右)が建っている。
住吉神社の祭神は,住吉大神,稲荷大神,水波能売神である。
柴島神社境内住吉神社狛犬(吽形)柴島神社境内住吉神社狛犬(阿形)
住吉神社の狛犬は眼が異常に大きい平頭の奇妙な顔つきである。
柴島神社境内仲哀天皇社狛犬(吽形)柴島神社境内仲哀天皇社狛犬(阿形)
仲哀天皇社の狛犬も他に例のない異形である。

(大阪府大阪市東淀川区柴島2丁目)
2008.2.19


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