諸国神社めぐり

歯神社(大阪市北区角田町〈かくだちょう〉)

歯神社
歯神社(はじんじゃ)は,阪急梅田駅の東300メートルにある。ビルの谷間の狭い場所に祭られている。
創建の時期などは定かでないが,かつてこの地を淀川氾濫の洪水が襲った時,この地に祭られていた稲荷神社の御神体の巨石が「歯止め」したおかげで梅田の地が水没から免れ,これによって「歯」を社号に持つという。(大阪大空襲の際も当社は火災を免れた。)
明治になって,ここから500メートルほど東に鎮座する網敷天神社の末社となった。
近年,その語呂によって「歯痛を止める」などの解釈が生じ,「歯の神様」として歯科医師,歯科技工士などにも信仰されているという。
元来は稲荷神社であるので祭神は宇賀御魂神であるが,「歯神大神(はがみさん)」と呼ばれて親しまれている。
例祭は6月4日の「歯ブラシ感謝祭」で,歯ブラシの授与などがおこなわれる。
歯神社
現在の社殿は,平成十二年(2000)に放火の被害にあったため焼け残った部材を活用して再建したものである。

(大阪府大阪市北区北区角田町2-8)
2009.3.24

歯神社(公式サイト)


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