諸国神社めぐり

杭全神社(大阪市平野区平野宮町〈ひらのみやまち〉)

杭全神社参道入り口
杭全神社(くまたじんじゃ)は,JR(関西本線)平野駅の南東300メートルに鎮座する。
社地は広大で,平野川に接する。
伝承によると,この地を治めていた坂上田村磨の子の広野麿が貞観四年(862)に素盞嗚尊を勧請して祇園社を建てたのが発祥とされる。
建久元年(1190)には,熊野證誠権現(伊弉諾尊)が勧請され,さらに元亨元年(1321)に熊野三所権現(伊弉册尊,速玉男尊,事解男尊)が勧請された。以上の三社が当社の祭祀の中心である。
明治に至って,祇園社を本社として社号を「杭全神社」と改めた。熊野證誠権現は摂社,熊野三所権現は雑社熊野神社とされた。
明治五年(1875)には,郷社,昭和五年(1930)には府社に昇格した。

杭全神社拝殿正面杭全神社拝殿中心部
杭全神社本殿
拝殿の背後に,三社の本殿が並ぶ一画がある。
杭全神社本社の祇園社杭全神社の熊野三所権現杭全神社の熊野證誠権現
左から,牛頭天王,熊野三所権現,熊野證誠権現を祭る本殿がそれぞれ独立して建っている。

(大阪府大阪市平野区平野宮町2-1-67)
2011.2.21

杭全神社(公式サイト)


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