諸国神社めぐり

綱敷天神社 御旅社(北区茶屋町〈ちゃやまち〉)

綱敷天神社御旅社社頭
綱敷天神社 御旅社(つなしきてんじんしゃ おたびしゃ)は,JR大阪駅,阪急梅田駅の至近に鎮座する。
社地の西は阪急電車,南はJR東海道本線,東は国道423号(新御堂筋)の高架という,たいへん繁華な場所である。
延喜元年(901),九州に流罪となった菅原道真がこのあたりに立ち寄り,満開の紅梅をめでたという。
残った家臣は梅の木の下に小祠を設け,「梅塚天満宮」と称して道真公を偲んだ。その地は現在の太融寺町(当社の南東1キロメートル余)とされる。
道真公の死後,都に凶事が続き,怨霊を鎮めるために各地に天神社が創立された。当地では,梅塚天満宮が近くに鎮座した神野太神宮(嵯峨天皇を祀る)に合祀され,綱敷天神社(北区神山町)となった。
合祀される以前の梅塚天満宮を「御旅社」として独立して祀っているのが当社である。
明治になって,茶屋町の氏子が寄進した現在地に移転し,今に至っている。
綱敷天神社御旅社社殿見上げ綱敷天神社御旅社社殿額
社殿は昭和五十九年(1984)に改築された。
綱敷天神社御旅社境内の牛
天神社なので神牛像が置かれている。

綱敷天神社御旅社境内の玉姫社
境内に玉姫稲荷神社(宇迦御魂大神)が祀られている。女性の信仰を集めているという。

(大阪府大阪市北区茶屋町12-5)
2015.1.25

綱敷天神社 御旅社(公式サイト)


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