春日神社は,豊川駅(大阪モノレール)の北400メートルに鎮座する。
当社は,『延喜式』(神名帳)所載の「須久久神社二座」(攝津國嶋下郡)に比定される古社である。
当社の東北東1キロメートル(宿久庄4丁目)に須久久神社(すくくじんじゃ)があり,これと当社を合わせて「須久久神社二座」であったとされる。
主祭神は天兒屋根命で,相殿で武甕槌命,經津主命,比賣大神を祀る。
伝承によると,天平十二年(740),引退した中臣清麻呂(右大臣)が壽久久郷の住居の近くに春日神社を勧請し,地名によって「須久久神社」と称したが,後に「春日神社」と称するようになったという。
江戸末期に再び「須久久神社」と改めたが,近年「春日神社」と改称した。旧村社である。
鳥居の額束などには「元須久久神社 春日神社」とある。
平成二十二年(2010)に社殿を焼失し,翌々年に再建された。
拝殿前の狛犬の台座には「天保九年」(1838)の刻銘がある。
拝殿の奥に本殿が見える。
社地の周囲には畑が広がっている。
(大阪府茨木市清水2丁目10-1)
2016.7.23