諸国神社めぐり

新屋坐天照御魂神社(茨木市宿久庄〈しゅくのしょう〉)

茨木市宿久庄新屋坐天照御魂神社社頭
新屋坐天照御魂神社(にいやにますあまてるみたまじんじゃ)は,豊川駅(大阪モノレール)の北600メートルの上河原地区に鎮座する。
『延喜式』(神名帳)に「新屋坐天照御魂神社三座」(攝津國嶋下郡)とあり,当社はそのうちの一座と推定されている。「明神大社」である。
(他の二座は,茨木市西福井3丁目と茨木市西河原3丁目にある。)
伝承によると,崇神天皇の時,西福井の地に降臨した神を伊香色雄命に祀らせたのが創始で,景行天皇がこの神を天照皇大神として奉斎した。神功皇后の朝鮮からの凱旋後,当地と西河原に分祀したという。
祭神は天照皇御魂大御神,天照国照彦火明大神,天津彦火瓊瓊杵大神の三柱である。
(なお,西福井の新屋坐天照御魂神社から見ると,当社は冬至の日没の方位に当たるという。)
茨木市宿久庄新屋坐天照御魂神社参道から社殿
茨木市宿久庄新屋坐天照御魂神社社殿茨木市宿久庄新屋坐天照御魂神社社号標
拝殿の横に「新屋坐天照御魂社一座」と刻された石柱がある。その奥に境内社(稲荷社?)がある。
茨木市宿久庄新屋坐天照御魂神社社殿全貌
拝殿より本殿部分が大きく見える。

茨木市宿久庄新屋坐天照御魂神社の参道狛犬(吽形)茨木市宿久庄新屋坐天照御魂神社の参道狛犬(阿形)
参道途中に狛犬が置かれている(年代未確認)。

(大阪府茨木市宿久庄五丁目17-1)
2016.7.23


大阪神社めぐり