諸国神社めぐり

瀧尾神社(日光市山内〈さんない〉)

瀧尾神社社頭
瀧尾神社(たきのおじんじゃ)は,JR日光駅の北西3.4キロメートルに鎮座する。
標柱に「二荒山神社別宮 瀧尾神社」とある。
弘仁十一年(820)に弘法大師空海(774-835)が創建したと伝える古社で,近くに白糸滝(空海修行の地)がある。
当社は二荒山神社の別宮である。神仏習合時代には「女躰中宮」の称もあった。
二荒山神社本社と,別宮である本宮神社と当社を合わせて「日光三社権現」と総称された。
北西7キロメートルに聳える女峰山(2,483m)を遥拝する神社でもあり,女峰山の神である田心姫命を祭神とする。
瀧尾神社参道
急な石段が終わって平坦な参道を進むと石鳥居(元禄九年〈1696〉寄進)と,その奥に朱塗りの楼門が見える。
瀧尾神社楼門
楼門は別の場所にあったが,元禄十年(1697),この場所に新築された。
瀧尾神社拝殿瀧尾神社拝殿細部
拝殿(入母屋造朱塗)は正徳三年(1713)に建て替えられた。
瀧尾神社唐門瀧尾神社唐門細部
本殿を囲む玉垣に唐門が付いている。破風が側面にある,平唐門(ひらからもん)である。
瀧尾神社本殿瀧尾神社本殿細部瀧尾神社本殿屋根細部
本殿(流造朱塗),石塁,玉垣,唐門は正徳三年(1713)の造営である。
瀧尾神社本殿背面
当社の北西7キロメートルに聳える女峰山(2,483m)を遥拝するため,本殿の裏に扉がある。

三本杉
本殿のさらに奥に,ご神木の三本杉が祀られている。
空海が修行中,この場所に田心姫が現れたという神聖な場所である。
白糸滝
参道の脇の白糸滝(しらいとのたき)

(栃木県日光市山内)
2016.11.28


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