諸国神社めぐり

素盞雄神社(荒川区南千住〈みなみせんじゅ〉)

荒川区南千住の素盞雄神社正面
素盞雄神社は,南千住駅(JR常磐線,東京メトロ日比谷線など)の北500メートルに鎮座する。
延暦十四年(795)創立と伝える古社である。
役小角(えんのおづぬ)の弟子の黒珍(こくちん)が当地に住んでいたが,ある時,奇岩が発光して二柱の神が出現した。この神を牛頭天王,飛鳥権現として祀ったのが当社の起源である。飛鳥権現は事代主神(一言主神)の別称とされる。
ある時期から二祠を設けてそれぞれの神を祀っていたが,享保六年(1721)に火災で焼失したため,同十二年(1733)に「瑞光殿」を建てて合祀した。
明治になって祭神名を素盞雄大神,飛鳥大神と改めた。明治五年(1872)に郷社格を得た。
荒川区南千住の素盞雄神社社殿荒川区南千住の素盞雄神社本殿
本殿には木彫りの面「天降諏訪面」が収められている。天文十年(1541)に出土したという。

荒川区南千住の素盞雄神社境内の瑞光石
参道の右手に,当社創立のおり異光を発したという奇岩(瑞光石)が祀られている。
元治元年(1864)には浅間神社を祀った。
荒川区南千住の素盞雄神社境内末社
境内の末社として福徳稲荷,菅原神社,稲荷神社がある。

(東京都荒川区南千住6-60-1)
2013.2.27

素盞雄神社(公式サイト)


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