王子稲荷神社(おうじいなりじんじゃ)は,JR(京浜東北線,東北本線)王子駅の北西500メートルに鎮座する。
創立時期は不詳で,古くは「岸稲荷」と称した。
東京都神社庁のサイトによると,康平年中(1058-1065)に源頼義が「関東稲荷総司」として崇敬し,その後も小田原北条氏や徳川将軍家の祈願所と定められた。
祭神は宇迦之御魂神,宇気母智之神,和久産巣日神である。
門をくぐると幼稚園の敷地で,その先に石鳥居がある。
現社殿は文政五年(1822)に徳川家斉が寄進したものである。
本殿は昭和二十年(1945)の空襲で大破し,後に再建された。
社殿の奥に「本宮」と称する社殿がある。
本宮の横には,亀山稲荷神社,嬉野森稲荷神社,北村稲荷神社の三社をまとめた社殿がある。
さらに急な石段を登ると,狐のすみかとされる穴が「御穴様」として祀られている。
(東京都北区岸町1-12-26)
2017.5.28