諸国神社めぐり

七社神社(北区西ケ原〈にしがはら〉)

東京都北区西ケ原の七社神社社頭
七社神社(ななしゃじんじゃ)は,JR(京浜東北線)上中里駅の西200メートルに鎮座する。
寛政五年(1793)の火災で古記録等を失ったため,創立時期などの詳細は不明である。火災の翌年に社殿を再建したという。
『新編武蔵風土記稿』(19世紀初の編集)に「七所明神」と見え,同じころに成立した『江戸名所図会』には「七社」と見える。
もとの社地は,仏宝山無量寺(西ヶ原1丁目)の境内であったが,明治の神仏分離政策により,明治二年(1869),神明宮が鎮座した現在地に移転し,西ヶ原村(現在の西ケ原1丁目〜4丁目)の総鎮守となった。
もともとこの地に鎮座した神明宮は摂社として存続した。
祭神は伊邪那岐命,伊邪那美命,天児屋根命,伊斯許理度賣命,市寸島比賣命,仲哀天皇,応神天皇の七柱である。
東京都北区西ケ原の七社神社拝殿東京都北区西ケ原の七社神社拝殿額
東京都北区西ケ原の七社神社本殿(屋根)
本殿は屋根だけが見える。

東京都北区西ケ原の七社神社境内の天祖神社
天祖神社は,もともとこの地に鎮座した神明宮である。樹齢一千年以上という神木にちなんで「一本杉神明宮」と呼ばれた。
七社神社がここに移転したため,七社神社の境内摂社となった。祭神は天照大御神と豊受大御神である。
このほか,稲荷神社(宇迦之御魂神),熊野神社(熊野大神),菅原神社(菅原道真),三峯神社(三峯大神),疱瘡社(疱瘡神)が境内に末社として祀られている。

東京都北区西ケ原の七社神社一の鳥居
本郷通り(都道455号)に面して大きな鳥居があり,参道が始まる。

(東京都北区西ケ原2-11-1)
2017.5.28

七社神社(公式サイト)


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