櫟原神社（いちはらじんじゃ）は，滑川駅（あいの風とやま鉄道，富山地方鉄道）の東南東800メートルに鎮座する。
祭神は素盞嗚命である。
当社は『延喜式』（神名帳）の「櫟原神社」（新川郡七座の一）の論社である。（西方1.6キロメートルの神明町に鎮座する櫟原神社も式内「櫟原神社」の候補である。）
当社が「式内社」を主張するのは文化年間（1804-1818）以降のことで，それ以前の文書には，当地の神社として「冨士大権現，薬師地神，地蔵八幡」が記録されているという（現在，三社は境内社として祀られている）。
明治二十三年に梅原村にあった天満宮（天満大神）を合併した。
拝殿は，大正十五年（1926）に再建された。
