諸国神社めぐり

蔵王山神社(山形市上宝沢〈かみほうざわ〉)

蔵王山神社遠景
蔵王山神社(ざおうさんじんじゃ)は,蔵王連峰の主峰である熊野岳(1,841m)の山頂に鎮座する。
蔵王連峰は早くから修験の地として信仰された。
持統天皇の四年(690),宮城県側の刈田岳(かっただけ)の山頂に金剛蔵王大権現が吉野から勧請され祀られた。
やや遅れて慶雲五年(708)に山形県側の熊野岳に建立された熊野神社が当社の起源である。
その後,下宝沢(熊野岳の北西麓)に「三乗院」が創建され,一帯は山岳修験の霊場となった。
9世紀には,蔵王温泉の北の龍山(りゅうざん)と温泉内に鎮座する酢川神社(すかわじんじゃ)が創立し,熊野神社とあわせて「三社一体」が確立した。 熊野神社は,昭和二十七年(1952)に蔵王神社と改称した。祭神は須佐之男命である。
蔵王山神社社頭蔵王山神社社号標
蔵王山神社本殿

熊野岳
蔵王山神社が鎮座する熊野岳の遠景(地蔵山付近からの眺望)。

(山形県山形県山形市大字上宝沢)
2018.8.18


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