
直江津の府中八幡宮は,養老四年(720)に宇佐八幡宮を勧請し,また貞観十二年(870)に石清水八幡宮を分霊したという。越後の総社として長く重んじられた。
上杉謙信にも崇敬され,以後も高田城主から代々厚く保護されたため,多くの文化財を蔵している。
祭神は譽田別(ホンダワケ)尊で,合殿に高志沼河姫命(ヌナカワヒメ),建御名方(タケミナカタ)命を祭る。

狛犬は,社殿の前にあるほとんど摩滅したものを含め,三対ある。
なお,当社を「延喜式」の「阿比多神社」とする説もあるが(『越後頸城郡誌稿』に引く『越後風土記』),確証はない。
北陸本線・谷浜駅の西に鎮座する阿比多神社(上越市長濱)を式内社「阿比多神社」とするのが通説である。
(新潟県上越市西本町3-5-15,JR直江津駅より徒歩5分)
2003.3.2