大前神社(南魚沼市大崎〈おおさき〉)

大前神社鳥居
大前(おおさき)神社は,国道291号線の大崎トンネルの南に鎮座する。「延喜式」(神名帳)に載る古社である。
大崎地区の総鎮守で,霊峰八海山の西麓にあり,八海山信仰とも関係が深いという。
創建の時期は,和銅年間(708−715),弘仁年間(810−824)などの説があるが不詳。
享保十五年(1730)には伏見稲荷を勧請して稲荷神社を称したが,後に現社号に復したという。
祭神については諸説紛々である。あるいは倉稲魂命,太田命,大己貴命,息長足姫尊を勧請したと伝え,あるいは和銅年間(708-714)に瓊瓊杵尊を祭ったとも伝える。さらには大同二年(807)に巻機山より大田諸命を遷座したとする説などがある。
現在の祭神は,豊受比売命,倉稲魂命,太田命,大宮能売命,大己貴命,息長足姫尊である。
大前神社拝殿大前神社拝殿向拝
宝暦七年(1757)上棟とされる拝殿は入母屋造り妻入りの大きなものである。正面に「正一位大前神社」の額が掛かっている。
大前神社拝殿向拝大前神社拝殿向拝大前神社拝殿向拝
拝殿の背後に建てられている本殿は文化三年(1806)の造営とされる。

大前神社拝殿
大前神社狛犬(吽像)大前神社狛犬(阿像)2003年の大前神社狛犬
石段の上に座っている石狛犬は他に例を見ない独特の意匠である。鼠のような丸く大きな耳が特徴である。文久元年(1861)の作である。
阿像は耳が少し欠けているようである。震災前の写真(右端)では阿像の耳も丸く写っている。

大前神社鳥居2003年3月15日
かつて建っていた重厚な鳥居は,中越地震の翌年(2005年)建て替えられた。

(新潟県南魚沼市大崎,JR五日町駅より徒歩60分)
2003.3.15, 2003.3.26, 2008.8.9


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