
旧妙高村に鎮座する関山神社は,奥院・妙高山の里宮である。複式コニーデ型の妙高山は,須弥山(しゅみせん)に見立てられたともいう。
古くから修験の場として信仰を集め,木曽義仲,上杉謙信も崇敬した。
『關山神社縁起』は和銅年間(708-715)に裸形上人が開いたとする。また大同年間(806-809)に弘法大師が参籠したとも伝える。明治以前は関山三社大権現,関山三所大権現などと称した。
神社周辺には平安後期の作と思われる古石仏が点在し,ここが信仰の地であったことをうかがわせる。かつて宝蔵院が附設し,神仏習合の「関山大権現」として長く信仰された。明治の神仏分離政策で宝蔵院を廃し,「関山神社」と改称した。
現在の祭神は,國常立尊(クニトコタチノミコト),伊弉冉尊(イザナミノミコト),素盞嗚尊(スサノオノミコト)である。このうち銅造の國常立尊(菩薩像)は朝鮮より渡来したものと推定されている。



社殿は,文化・文政期に建てられた。(→関山神社社殿の細部)
御神体のひとつ國常立尊は,六世紀後半の制作で朝鮮渡来とされる貴重な文化財である。(→参考:銅像菩薩立像)


参道の狛犬は柏崎の石工・小林群鳳の作である。
「延喜式」神名帳の「大神社」(頸城十三座のひとつ)を,この関山神社に比定する説もあるが,確証はない。(「延喜式」記載の「大神社」には論社が多く,糸魚川市一の宮に鎮座する天津神社や,同市八幡山の大野神社ほかを「大神社」とする説がある。)
(新潟県妙高市関山,JR関山駅より徒歩15分)
2003.3.2, 2008.8.22