(→新潟県神道青年協議会による写真の盗用)
金刀比羅神社は,横七番町通の南に鎮座する。神社の南の大通りは,かつての艀川(はしけがわ)を埋め立てたもの。
この地の廻船問屋・鈴木彌五左ェ門(すずきやござえもん)が出雲の沖で暴風に遭遇したおり,金刀比羅大権現が海上に現れて風雨を鎮めてくれたことに感謝してこの社を創建したと伝える。
この由緒によって「弥五左ェ門の金刀比羅神社」とも呼ばれる。
「神社明細帳」には「新潟区寄合町 無格社 金刀比羅神社」とある。
祭神は大物主大命で,文政五年(1822)三月創立という。
拝殿内にも狛犬が置かれている。
拝殿の上部に見えるのは,新潟市の文化財に指定(1984年)されている「難船彫刻絵馬」。
明治三十年(1897)に奉納された絵馬で,石川雲蝶の弟子の長谷川雲越らによって制作された。
拝殿前の狛犬(「足止め狛犬」と呼ばれる)は明治三十八年の奉納で,石工は三條の若槻八十八である。
鳥居の脇には明治二十七年の狛犬が置かれている。牡丹山の諏訪神社の狛犬に酷似する。
(参考)附近の雅名:寺山町,元祝町,西受地町,東受地町,艀川岸町,曙町,夕栄町,菅根町,横七番町通,横六番町通,元下島町
(新潟市中央区寄合町4579,JR 新潟駅より徒歩30分)
2003.9.23, 2009.1.11, 2011.9.24, 2013.5.19