神明社諏訪社合殿(しんめいしゃすわしゃあいどの)は,両川工業団地の南西,小阿賀野川に架かる新瀬橋のたもとに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡嘉瀬村字中村 無格社・神明社諏訪社合殿」とある。
諏訪神社の創建は,慶長年間(1596-1615)に畑地から出た御神体を祭ったのを起源とすると伝える。合殿で祀る神明社の由緒は不明。かつて境内社であったともいう。
祭神は豊受大神と健御名方命。
社殿は,弘化元年(1844)に本殿を,同三年(1846)に拝殿を,それぞれ再建したと伝える。
鳥居には「諏訪社」の額が掛かるが,拝殿内に貼られた紙に「神明社諏訪社合殿」と書かれている。
拝殿は補修工事が施されているが,古い部材が残されている。本殿も古いもの(弘化元年再建?)のようだが,トタン板に囲われており屋根しか見えない。
北方300メートルに神明宮がある。
(新潟市江南区嘉瀬3792-1)
2004.3.21
参考:諏訪信仰とは?