
石地に鎮座する御島石部神社は,「延喜式」所載の「御島石部神社(ミシマイソベ)神社」(三嶋郡六座の一)の論社のひとつである。「式内御島石部神社」を自称する同名の神社が柏崎市北条にもある(→北条の御嶋石部神社)。
当社の起源にまつわる伝承として,かつて大己貴命(大国主命)がこの地を訪れたおり,岩の掛橋が海中から磯辺まで続き,不思議に思い上陸すると,この地の荒神(二田彦,石部彦)が現れて大己貴命を歓待したという。
今,大己貴命が残した剣を御神体として祭っているという。
延々と続く石畳の参道は,寄進によるものである。

拝殿の前に焼き物の狛犬が置かれている。


天保十四年(1843)の棟札が残されており,本殿,幣殿,拝殿とも同時期の建築だと考えられている。
拝殿は,入母屋造,桟瓦葺。向拝部分は細かい装飾で埋められている。


本殿には名工として知られる小林源太郎(熊谷源太郎)の彫刻(弘化二年〈1845〉)が施されているという。
(源太郎は石川雲蝶とともに秋葉三尺坊奥院(長岡市谷内)を手がけたことで知られる。)


境内に末社が多くある。味わいのある顔をした狛犬は境内社(金刀比羅宮)のもの。
台座に「明治三十一年十一月十七日」の刻銘がある。
(新潟県柏崎市西山町石地)
2004.3.22, 2008.7.12