八所神社(胎内市乙〈きのと〉)

胎内市の八所神社
八所神社は,古刹乙宝寺(おっぽうじ)の境内,大日堂の横に鎮座する。荒井浜の塩竈神社の東北,約2キロメートルである。
乙地区の産土神であった。
当社を「延喜式」の「市川神社」(沼垂郡五座の一)とする説がある(『越後國式内神社案内』『越後野志』など)。『越後國式内神社考』(小池内広)は「祭神大己貴命,八所明神と号す」とし,「式内市川神社」とする説は確証がないとしている。
新潟市松浜本町の稲荷神社や,かつて聖籠町の位守山に鎮座して亀塚に遷された市川神社も「式内市川神社」の論社である。

現在の祭神は,神産霊神,生産霊神,高皇産霊神,大宮女神,玉積留産霊神,御食津神,足産霊神,事代主神の,いわゆる「宮中八神」(注)の八柱のほか,天照皇大神(明治四十年に合祀)を祭っている。
(注)「宮中八神」:
神祇官の八神殿で奉斎される八柱の神。神格については諸説があるが,すべて天皇の守護にかかわる神として重要である。八神を祭る鎮魂祭は長く衰微していたが,明治二年(1868)に八神殿を建てて復興した。これが現在の宮中皇霊殿の起源である。

八所神社拝殿八所神社扁額
八所神社社殿八所神社社殿
社殿は木板で完全に保護されているが,元和六年(1620)の建築とされる。
八所神社拝殿内部

(新潟県胎内市乙1122,JR羽越本線平木田駅から徒歩45分)
2004.4.28, 2008.10.18


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