新潟県神社探訪

鳥坂神社(胎内市下赤谷〈しもあかだに〉)

鳥坂神社参道
鳥坂神社は,日本一小さい山脈として知られる櫛形(くしがた)山脈の北端,鳥坂山(とっさかやま,438.5m)の東麓,胎内川の左岸に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「北蒲原郡下赤谷村字不動沢 無格社・鳥坂神社」とある。
下赤谷の産土神で,祭神は大宜都比𧶠命である。
もとは馬頭観音を祀っていたが,明治になって鳥坂神社としたという。文化五年(1808)に竣工した観音堂が現在の社殿である。
境内に観音堂創建時(1713)に植えられたとされる樅の巨木があり「馬頭観音の大樅」と呼ばれている。
社殿まで石段が続き,途中に稲荷神社がある。社殿の脇に「古峯神社」の石塔がある。

鳥坂神社社殿
社殿は北東を向く。細部の意匠はすばらしい。
鳥坂神社拝殿細部鳥坂神社拝殿正面
鳥坂神社拝殿細部鳥坂神社拝殿細部鳥坂神社拝殿細部
龍の文様の施された柱も珍しい。

(新潟県胎内市下赤谷167,JR羽越本線・中条駅から徒歩60分)
2004.5.2


胎内市(旧 黒川村)神社