新潟県神社探訪

諏訪神社(五泉市能代〈のうだい〉)

能代の諏訪神社遠景
諏訪神社は,JR五泉駅の西約1.5キロメートルに鎮座する。社叢は遠くから見える。
「神社明細帳」(明治十七年)に「中蒲原郡能代村字下東 無格社・諏訪神社」とある。
能代の産土神で,祭神は健御名方命である。
能代の諏訪神社社頭
能代の諏訪神社社殿
鳥居から社殿まで参道が一直線に延びている。

能代の諏訪神社能代諏訪神社境内の石塔
境内には「二十三夜塔」(注),「寒倉塔」などの民間信仰にかかわる石塔が集められている。
(二十三夜塔)
月の出を待ちながら勤行して飲食をともにする民間習俗・「月待」(つきまち)を記念する塔。
十三夜,十五夜,十六夜,十七夜,十九夜,二十三夜などの月待があるが,二十三夜がもっとも盛んである。二十三夜は深夜の行事である。1年のうちどの月に行うかは,地域によって一定しない。たとえば,正月・五月・九月・十一月や正月・六月・九月などの組み合わせがある。
「二十三夜」に限らず,月待は基本的に女性の集団でおこなわれることが特徴である。参加者の集団を「二十三夜講」あるいは「三夜講」と呼ぶ。

県道を隔てて,順徳天皇の皇子を祭る若宮社が鎮座する。

(新潟県五泉市能代甲139,JR五泉駅から徒歩20分)
2004.6.13


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