日枝神社は,JR 羽越本線の中条駅の北西,約4キロメートルに鎮座する。
「神社明細帳」に「北蒲原郡山王村字家ノ浦 無格社・日枝神社」とある。
村の産土神であるが,創立年月は不明。寛弘年間(1004-1011)に再建されたと伝える。
祭神は大山咋命,大己貴命,天照皇大神である。
かつては山王権現と称したが,明治に入って改号した。現在の社殿は明治六年の竣工とされる。
拝殿の猿の彫刻は動きのある構図が優れており,素材の木目も鮮やかである。
境内に三寶大荒神の石塔がある。
「明細帳」には境内社二社の記録がある。稲荷神社(宇氣母智命)と若宮八幡宮(大鷦鷯尊)であるが,今は見当たらない。本社に合併したのであろう。
(新潟県胎内市山王939)
2004.8.28, 2014.7.20
参考:山王信仰とは?