新潟県神社探訪

伊志曾禰神社(五泉市石曽根〈いしぞね〉)

伊志曾禰神社
伊志曾禰神社は,旧村松駅の東700メートル,石曽根地区の南西の端に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡石曽根村字本村 村社 伊志曽禰神社」とある。
天平勝宝二年(750)創立と伝える。石曽根の一部の産土神で,元は「神明宮」と称し,天照皇大神と豊受大神を祭神とした。
明治十三年(1880)に現社号に改め,同十六年に村社に列せられた。

明治四十二年(1909),字本村の愛宕神社を合併した。愛宕神社は,愛宕山に鎮座する愛宕神社の遥拝所として寛文元年(1661)に石曽根本村に創立されたともいう。明治二十三年(1890)に金刀比羅神社(天明元年創立で,祭神は大物主命)を,同四十一年に字若宮の十二神社(大山祇命)を合併した。
明治四十三年(1910),日光社(天照皇大神)を合併した。
大正二年(1913)には字宮ノ下の住吉神社(底筒男命,中筒男命,表筒男命,息長足姫命)と字熊野堂の熊野神社,村松町字小神保の稲荷神社(倉稲魂命)を合併した。
熊野神社は,寛文二年(1662)の創立で,豊受姫命を祭神とする神明宮であったが,明治四十年(1907)に字熊野堂の十二神社(大山祇命)二社,字若宮の十二神社(大山祇命)を合併の上,熊野神社と改称した神社である。
伊志曾禰神社参道伊志曾禰神社社殿
奥の石の鳥居は「明治十三年」の銘を持つ。拝殿には「村社」の額が掛かる。
伊志曾禰神社本殿

正面鳥居の額束に「伊志曽彌神社」とある。「彌」の偏は「示」(禰)ではなく「弓」である。「伊志曽禰」の誤りであろう。
また,鳥居横の立て札に「寛治元年(1087)城太郎により舟岡山と開山し文正元年(1466)宥傅により当地に遷座す」とある。意味がわからない。

(新潟県五泉市石曽根7978)
2005.5.4


旧 村松町(菅名,村松地区)神社