新潟県神社探訪

住吉神社(五泉市村松甲〈むらまつこう〉)

村松町住吉神社社頭
住吉神社は,旧村松町の寺町の南のはずれに鎮座する。南に日枝神社が隣接する。
「神社明細帳」(明治十八年)に「中蒲原郡村松町鎮坐 村社・住吉神社」とある。
大同元年(806)の創立と伝える。正保二年(1645),二代藩主・堀直吉が祖霊を配祀して崇敬した。
初め別の場所にあったが,寛文四年(1664)に現在地に遷座した。村民は「殿様のお宮」として親しんだという。
祭神は,住吉三神(底筒男命,中筒男命,表筒男命)と息長足姫尊,および村松藩ゆかりの奥田種重と堀直寄である。
明治八年(1875)に村社に列せられた。
村松町住吉神社社殿村松町住吉神社拝殿破風
天保九年(1838)の拝殿は唐破風を持つ豪華なもので,本殿とともに村松町の有形文化財に指定(平成四年)された。棟梁は五代目小黒杢右衛門勤である。
村松町住吉神社社殿側面
細部まで丹念な装飾が施された総ケヤキ造りの本殿は,拝殿より古く,天明八年(1788)の建築で,棟梁は四代目小黒杢右衛門勤である。
今は覆屋で保護されているが,かつては覆屋がなく,美しい姿をじかに見ることができた。
村松町住吉神社本殿住吉神社本殿

村松町住吉神社境内の松尾大明神村松町住吉神社境内の松尾大明神社殿向拝
拝殿横には松尾大明神(大山咋神,中津島媛命)が祭られている。

(新潟県五泉市村松甲5959)
2005.5.4, 2019.4.20

参考:住吉信仰とは?


旧 村松町(菅名,村松地区)神社