塩飜社は,JR(信越線)加茂駅の南1キロメートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十七年)に「南蒲原郡下條村字上下條 無格社・塩飜社」とある。
伝承によると,上杉氏の家臣である下條駿河守が創立し,村内の高館という場所で祭っていた。慶長三年(1598年)上杉氏が会津に移封となったが,下條氏もそれに随行するため神社が残されることになり,現在地に遷座し,旧下條東組の産土神としたという。
祭神は,高皇産霊尊である。
鳥居の額塚に「塩古保志社」とあり,拝殿の額には「塩飜社」とある。地元では「しおこん(しょこん)様」と呼ばれている。
(新潟県加茂市下条丙48)
2005.6.12