新潟県神社探訪

諏訪神社(十日町市辰甲〈たつこう〉)

十日町市宮下町東の諏訪神社
諏訪神社は,JR(飯山線)十日町駅の南東800メートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中魚沼郡十日町村字東裏 村社・諏訪神社」とある。
創立の時期は不明であるが,往古より十日町村の産土神であった。
初め字諏訪島に鎮座したが,承徳(1097-99)より天永(1110-1113)のころ,水災を避けて現在地に移転した。
祭神は健御名方命で,八千戈命と沼河媛命を合祀している。
その後,貞享元年(1684)に拝殿を改築,元禄十一年(1698)に本殿を改築した。さらに延享四年(1747)に再び本殿を改築した。
明治六年(1873)に村社に列せられた。
明治四十四年(1911),字東裏の神明社(豊受皇大神)を合併した。
昭和三年(1928),郷社に昇格した。
十日町市諏訪神社拝殿正面
拝殿額拝殿彫刻
現在の拝殿は大正十五年(1926)の竣工である。

十日町市諏訪神社境内社
境内には,拝殿に並んで御機神社,金刀比羅大神,天満宮や針塚の石碑などが祭られている。
「神社明細帳」は境内社を五社とし,金刀比羅社(祭神は金山彦命で,文化二年創立),稲荷社(祭神は保食神。創立年月は不詳。寛保二年に再建),天満宮(祭神は菅原道眞朝臣で,元禄元年の創立),機神社(祭神は麻績屋媛命で,寛政五年の創立),若宮社(祭神は誉田別尊で,正徳三年創立)を記録している。

(新潟県十日町市辰甲205番地)
2005.9.24


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