大幡神社は,旧相川町の大倉地区に鎮座する。
「神社明細帳」に「加茂郡大倉村字ハラフト小平 縣社・大幡神社」とある。
当社の創立は貞観三年(861)とも延喜元年(901)とも伝える古社で,『延喜式』所載の「大幡神社」(賀茂郡二座の一)に比定されている。
かつて佐渡北部の総鎮守で,明治六年(1873)には県社となった。
祭神は大股主命とされている。これは大幡主命と同一とされる。
大幡主命は大若子命ともいい天御中主尊の後裔の彦久良伊命の子である。第十一代垂仁天皇の時,北狄を平らげた功によって大幡主命と改称したという。
灯籠には文久二年(1862)の刻銘が見える。狛犬の台座には大正十一年(1922)と刻されている。
(新潟県佐渡市大倉12)
2006.3.11