新潟県神社探訪

日吉神社(佐渡市上新穂〈かみにいぼ〉)

上新穂の日吉神社参道
日吉神社は,両津港の南7キロメートルに鎮座する。
神社明細帳(明治十六年)に「佐渡國加茂郡上新穂村字馬場 郷社・日吉神社」とある。
天福元年(1233),池蔵人清範(順徳上皇の従者)の請願によって勧請されたと伝える。
明治六年(1873)に郷社に列せられた。
従前「山王二宮権現」と称して国常立尊を祭っていたが,明治七年(1877)に祭神を大山咋命に改め,社号を日吉社と改称した。
同九年(1876),大神神社(旧称「山王大宮権現」で,祭神は大己貴命であったが,明治七年に社号を改め,祭神を大物主命とした)を合併し,社号を日吉神社とした。
大正十一年(1922),字馬場の事比羅神社(大国主命)を合併した。
今,健御名方命,八坂刀賣命も合祀されている。

日吉神社拝殿正面
日吉神社本殿日吉神社本殿
かなり大きな本殿は,拝殿から離れて建っている。

新穂村日吉神社境内社
境内に稲荷神社(倉稲魂命)がある。
「神社明細帳」によると,他に早尾神社(興魂神),冨士神社(木花咲屋姫命),牛尾神社(大己貴命)の三社も祀られていたが,大正元年(1912)に稲荷神社に合併された。

新穂村日吉神社狛犬(左)新穂村日吉神社狛犬(右)
狛犬(獅子)は尾の装飾が独特である。またいずれも同じ方向を向いているのが珍しい。

(新潟県佐渡市上新穂)
2006.3.12, 2017.3.14

参考:山王信仰とは?


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