神明社番神宮は,旧豊栄市の浦ノ入地区に鎮座する。
「神社明細帳」に「北蒲原郡浦ノ入村字居浦 無格社・神明社」とある。
天照皇大神を祭神とする村の産土神であるが,創立年月は不詳である。
鳥居の額束に「神明宮/番神宮」と並記されている。地域の鎮守である神明社と日蓮宗ゆかりの番神宮を合併したものであろう。
番神宮(番神社)とは三十番神(さんじゅうばんじん)を祭る神社である。三十番神は,ひと月のうちに毎日交替で法華経の信仰者を守護するとされる神々の総称である。
起源は平安期にさかのぼるが,日蓮宗では日蓮上人の弟子の時から三十番神を祭るようになった。
「神社明細帳」には八幡社(祭神は誉田別尊)が境内社として記録されている。寛延元年(1748)に勧請されたという。
現在は本社に合併されているのであろう。
境内に「日蓮大菩薩六百遠忌」と刻された石碑が建っている。
(新潟県新潟市北区浦ノ入926)
2006.4.1