八幡社（新潟市西蒲区五ケ浜〈ごかはま〉）

八幡社は，角田山の西麓，旧巻町の五ケ浜に鎮座する。
最初の鳥居（写真左すみ）から参道が二手に別れている。それぞれの参道にも鳥居が建っている。左側の参道が八幡宮の社殿に向かっている。
「神社明細帳」（明治十六年）に「西蒲原郡五ケ濱村字内山　無格社・八幡社」とある。
正徳二年（1712）創立で，応神天皇を祭神とする産土神である。

拝殿，本殿ともプラスチックのパネルで保護されている。本殿はわりに新しいもので，手の込んだみごとな造りである。
「明細帳」は境内社として元治二年（1865）創立の稲荷社（倉稲魂命）を記載する。

八幡宮の右手に建つ社殿は金刀比羅神社である。「神社明細帳」に「西蒲原郡五ケ濱村字内山　無格社・金刀比羅神社」とある。
天保四年（1833）の創立で，大物主命を祭神とする。産土神の八幡社とは別に，海上安全の神として村に勧請されたのであろう。
社殿にはていねいな彫刻が施されている。

（新潟県新潟市西蒲区五ケ浜）
2006.4.15

新潟市西蒲区（旧 巻町〈浦浜，峰岡地区〉）神社