
南部神社は,旧栃尾市の森上地区に鎮座する。
由緒によると,南北朝期に南部盛岡の南部神社(岩手県遠野市東舘町の南部神社で「鍋倉神社」とも称した)を勧請して創立したという。
しかし,当社の現在の祭神は軻遇突智命であり,遠野市の南部神社が南部藩の祖霊を祭るのとは異なる。


社殿の向拝部分などに,手の込んだ彫刻が施されている。



当社は「猫又権現」とも呼ばれ,猫の石像があることで知られている。
猫の像は,石段を登り詰めた所に座っている。
社殿に祀られている本尊は猫の使いだとされている。猫が信仰されている理由は不明だが,養蚕が盛んだったころに蚕を食べる鼠を駆除する猫を尊重したことに由来するという解釈もある。


境内に石塔がまとめられているが,「造化神社」「木曜星神」などの珍しいものを含む。
(市史は,境内社に白山社,諏訪社,神明社があるとするが見当たらない。)
鳥居前の碑文(南部山)は,良寛とも親交のあった富川大塊(とみがわたいかい,1799-1855)の書である。
(新潟県長岡市森上)
2006.6.10, 2010.5.2