六所神社は,旧月潟村の上曲地区の鎮守である。慶長十六年(1611)の創立と伝える。
「神社明細帳」(明治十六年)は,尾張春日井郡山田荘味鏥(味鋺?)村から勧請したとする。
今,名古屋市北区楠町味鋺(あぢま)に味鋺神社が鎮座する。物部氏の祖・宇麻志麻治命のほか,日本武命,天照大神,別雷神,天児屋根命,品陀別命,武甕槌命の六柱を祭神とし,もと六所明神と称したという。開村に功績のあった大関家先代に縁のある神社のようである。
当社の祭神は,天照皇大神,応神天皇,日女大神,玉依姫命,武甕槌命,日本武尊とされ,尾張のそれとはやや異なる。
社殿は明治期の建築で,特に拝殿は老朽している。本殿は瓦葺によって保護されている。
本殿の正面には「六尊殿」の額が掛かっている。
(新潟県新潟市南区上曲通)
2006.6.25