賀茂神社は，旧横越町の木津の下浦地区に鎮座する。
「神社明細帳」（明治十六年）には「中蒲原郡木津村字下浦 無格社・加茂神社」と，「加茂神社」とする。
もと石井隼人佐（はやとのすけ）の氏神であったが，後に地域の鎮守として祭られるようになった。
祭神は別雷命である。
大正元年（1912），同じ地区に鎮座した神明宮（天照皇大神）を合併した。
境内にケヤキの老木が残っている。樹齢は700年以上と推定される。かつては樹高が25メートルあり，昭和四十三年（1988）に新潟県の文化財（天然記念物）に指定された。樹勢が衰えたため昭和五十六年（1981）に上部が切られた。